「賃貸と持ち家、どっちが得か?」──この議論は、昔から何度も繰り返されていますが、いまだに明確な答えは出ていないみたいですね。
大人になれば誰もが一度は考えるテーマだと思います。
ホリエモンや、その考えに近い人たちは「家を買うやつは馬鹿だ」と言います。
確かに、データだけを見ると彼らの主張も一理ある。住宅ローンや固定資産税、修繕費を含めたトータルの支出は、賃貸とほとんど変わらないという結果も多い。
私も以前はホリエモンっぽい考え方で、無駄が大嫌いで、損は絶対したくないという考え方でした。
「将来、子どもが独立すれば広い家は必要なくなる」
「30年も経てば家の価値なんてほぼゼロになる」
「老後にのんびりできるところに引っ越ししたい」
みたいな感じで。
でも、子供が増えるごとに考えが変わってきました。
単純に子どもが3人になり、広い家が必要になったというのもあります。
それよりも、将来どうなるか分からない“老後の不安”よりも、子どもたちと過ごすこれからの20年間を豊かにしたいと思うようになったのです。
「資産としての家」ではなく、「家族との時間をつくる場所」としての家。
子どもたちがいつでも帰って来れる広い実家。
そう考えたとき、どっちがお得とかそんなことはどうでもいいやという考えになっていました。
とはいえ、家を買うということはそれなりの覚悟と責任が伴います。
将来、ローンが払えなくなれば家を売らなくてはいけなくなるかもしれません。
(その時は子供に助けてもらいたい。笑)
うちは家を購入することに決めましたが、決して賃貸が悪いということではありません。
うちも子供が一人だけだったら賃貸のままの可能性が高かったと思います。
賃貸(アパート)のメリット・デメリット
メリット
- 初期費用が少なく、身軽に住み替え可能
- 修繕や設備トラブルは管理会社が対応
- 固定資産税が不要
- 環境や隣人が合わなければ引っ越せる
- 災害時などのリスクが少ない
デメリット
- 家賃を払い続けても資産にならない
- 間取りや内装の自由度が低い
- 老後に家賃を払い続ける負担が残る
- 防音・断熱性能に難がある物件も多い
持ち家(一軒家)のメリット・デメリット
メリット
- ローン完済後は住居費がほぼ不要
- リフォームや増築など自由にできる
- 広さ・静かさ・プライバシーを確保できる
- 家が資産・相続財産になる
- 家族の「拠点」としての安心感がある
デメリット
- 初期費用が高い(頭金・諸費用など)
- 固定資産税・修繕費が発生
- 転勤・引っ越しが難しい
- 地価下落や災害リスクを抱える
- 維持管理に手間とコストがかかる
結局のところ、「どちらが正しいか」ではなく、「何を大事に生きるか」だと思います。
将来のリスクを減らすために賃貸を選ぶ人もいれば、今を豊かにするために家を買う人もいる。
どちらも決して間違いではないと思います。
そういえば、前に読んだ『インベスターZ』という漫画で、主人公が父親に、高い金利を払ってまで家を購入した理由を聞いた話がありました。
投資を勉強し始めた主人公には、バカ高い金利を払ってまで家を購入する意味が理解できなかったようです。
父親の答えは「子供に快適な暮らしをさせたい。そして家は家族の思い出を作る場所なんだ」みたいなことを言っていました。
自分も父親になってその気持がわかるようになりました。